エクスペディアの座席指定完全ガイド|手順と注意点をやさしく解説

エクスペディアで航空券を予約したけれど、「座席指定ってできるのかな?」と不安に感じたことはありませんか?飛行機では座席の位置ひとつで、旅の快適さが大きく変わってきますよね。結論から言うと、エクスペディアのサイト上では多くの航空券で座席指定が可能です。予約時はもちろん、予約後でも自分の好きな座席を選べることがあるので、うまく使えば旅をもっと快適にできますよ。

【この記事を読むとわかること】

  • エクスペディアでは航空券予約時に座席指定ができ、窓側/通路側など好みの席を事前に選択できます。
  • 予約後でもExpediaサイトの「旅程」ページから座席指定や変更が可能です。また、航空会社公式サイトエクスペディアの電話サポートを利用して座席を確保することもできます。
  • 一部の航空会社やLCCでは、エクスペディア上で事前座席指定ができないケースもあります。その場合は航空会社に直接問い合わせましょう。
  • LCC(格安航空会社)の多くは座席指定が有料です。エクスペディアではオプション追加ができないため、予約後に各社公式サイトで座席を購入する必要があります。
  • エクスペディアでの座席指定はあくまで「リクエスト」であり、希望通りにならない可能性もあります。確約ではない点や、機材変更による座席変更リスクも頭に入れておきましょう。

エクスペディア座席指定の方法

エクスペディア座席指定の方法
出典:Expedia(エクスペディア)

まずは、エクスペディアで航空券を予約する際に座席を指定する方法から解説します。予約時に座席を選ぶ手順と、予約後に座席指定・変更する方法、さらにはエクスペディアの電話や航空会社サイトを使った座席指定の手段まで、順番に見ていきましょう。

航空券予約時に座席指定する手順

エクスペディアで航空券を予約するとき、購入手続きの途中で座席指定が可能です。具体的には、フライト選択後の予約情報入力画面で「座席のご希望」または「座席を選択する」といった項目が表示されます。ここで希望の座席を指定しましょう。

  1. エクスペディアのサイトで目的地や日程を選び、希望の航空券を検索・選択します。
  2. 往復の場合は行きと帰りのフライトを選んだ後、「予約を続ける」をクリックして予約手続きに進みます。
  3. 「旅行者情報」入力画面で、各搭乗者の詳細を入力していきます。この画面内に「座席のご希望(任意)」という欄が現れますので、クリックしてください。
  4. 航空会社やチケットの種類によっては、ここで「座席を選択する」というリンクやボタンが表示されることがあります。表示されている場合はそれをクリックすると、座席指定用の画面が開きます。
  5. 座席指定画面では飛行機の座席表が表示され、空席を選ぶことができます。空いている席(通常、青や緑で表示)をクリックして希望の座席を選択しましょう。往路・復路がある場合は両方の便で座席を選択します。
  6. 座席番号が指定できたら、他の必要項目(氏名や支払い情報など)をすべて入力して、予約を完了させます。支払いが完了すれば、選択した座席も含めて予約が確定します。

このように、エクスペディアのサイト上で予約時に座席指定ができるので、窓側・通路側などこだわりがある場合はぜひ活用しましょう。特に2016年後半以降、エクスペディアはサイト上での座席指定機能を提供しており、多くの航空会社で事前に具体的な座席を選べるようになりました。

ポイント:予約手続き中に「座席を選択する」というリンクが表示されたらチャンス!その場でお気に入りの座席を選べば、チェックイン時に空席待ちする手間も省けます。

予約後にExpediaサイトで座席指定・変更する方法

もし予約時に座席指定をし忘れたり、後から座席を変更したくなった場合でも安心です。エクスペディアでは予約完了後にマイページから座席指定や変更が可能な場合があります。具体的には、エクスペディアのアカウントにログインして「予約済みの旅程」ページを開き、該当の航空券予約を表示してください。

旅程ページ内に「座席を指定する」や「座席を変更する」といったボタン/リンクが表示されている場合、そこから再度座席指定の操作ができます。このボタンをクリックすると、予約時と同様に座席選択画面が表示され、空席を選んで確定することができます。

例えば、「窓側から通路側に変えたい」「同行者と隣同士の席に移動したい」といった場合でも、旅程ページで変更可能です。座席変更後は旅程の詳細に新しい座席番号が反映されます。ただし、航空会社や予約内容によってはエクスペディア上で座席変更できないこともあります。その場合は次に紹介する方法を検討しましょう。

エクスペディアに電話して座席指定を依頼する方法

エクスペディアではカスタマーサービスに電話して座席指定をお願いすることもできます。予約時でも予約後でも、オペレーターに依頼すれば希望の座席を手配してもらえる可能性があります。日本語対応のエクスペディア電話サポートは年中無休で利用でき、電話番号は03-6362-8008です。

電話で座席指定を依頼する際は、予約番号や搭乗者名などを聞かれるので、事前に予約確認メールや旅程ページを用意しておくとスムーズです。「窓側の席がいい」「通路側の前方席が空いていれば押さえてほしい」など、具体的な希望を伝えましょう。担当者が空席状況を確認し、空いていればその場で座席を確保してくれます。

ただし、電話での依頼はあまりおすすめできない方法でもあります。口頭で座席番号を案内されても、実際どの位置の席なのかイメージしづらく、搭乗日まで「本当に希望通りの席が取れたのかな?」とモヤモヤしてしまうことも。また、エクスペディアの電話サポートは海外のスタッフが対応する場合もあり、座席の細かいニュアンスが伝わりにくいケースもあります。基本的には、可能ならWeb上で自分で座席を選ぶのが安心です。

航空会社の公式サイトで座席指定する方法

エクスペディアで航空券を予約した後、航空会社の公式サイトから直接座席指定する方法もあります。実は、エクスペディアで予約していても各航空会社の予約管理システムから自分の予約を呼び出し、座席指定を行うことが可能です。

方法は簡単で、まずエクスペディアから送られてきた予約確認メール(旅程表)やマイページの予約詳細を確認し、航空会社の予約番号(予約コード)を探します。これは「航空会社予約番号」や「確認番号」として記載されている英数字のコードです。これと予約時に入力した姓(ラストネーム)を使って、航空会社の公式サイト上の「予約管理」ページにログインします。

ログイン後、該当の予約を表示して「座席指定」の項目に進みます。航空会社にもよりますが、多くの場合、その場で座席表が表示され自由に席を選べます。希望の席を選択して確定すれば、座席指定完了です。

例えばJALやANAなどのサイトでは、他社経由で購入した航空券でも予約コードを入力すれば座席指定や機内サービスの事前リクエストができます。また、海外の航空会社でも同様に公式サイト上で座席指定可能な場合がほとんどです。エクスペディアで座席指定ができなかった場合や、より詳細な座席指定(非常口前の足元広めの席など特別な席の指定)をしたい場合は、航空会社サイトを活用すると良いでしょう。

注意:LCCなど一部の航空会社では、公式サイトで座席指定を行う際に事前座席指定料金が発生します。無料で座席を選べるのは通常運賃以上のチケットだけの場合もあるため、指定前に料金有無を確認しましょう。

座席指定が正しく予約されているか確認する方法

座席指定を行ったら、ちゃんと希望通り予約に反映されているか確認しておきたいですよね。確認方法としては2つあります。

  1. まず、エクスペディアの「旅程表(予約確認ページ)」や予約確認メールで座席番号が記載されているかチェックします。座席指定が正常に完了していれば、フライト情報の近くに「座席: 12A」のように席番号が表示されるはずです。もし座席番号の記載がなければ、座席指定が反映されていない可能性があります。
  2. 念のため、航空会社の公式サイト上でも予約を確認してみましょう。先述のように予約コードを使って航空会社の予約管理画面にログインし、自分の予約に座席番号が付いているか確認します。航空会社側に座席指定が記録されていれば安心です。

この二重チェックにより、座席指定漏れの心配を減らせます。また、万一こちらの希望が反映されていなかった場合は、早めに航空会社へ連絡して座席を指定してもらうと良いでしょう。

エクスペディアで座席指定する際の注意点

エクスペディアで座席指定する際の注意点
出典:Expedia(エクスペディア)

次に、エクスペディア経由で座席指定を行う際に知っておきたい注意点をまとめます。全ての予約でスムーズに座席指定ができるとは限らないため、事前に注意事項を把握しておきましょう。

座席指定ができない航空会社や航空券もある

エクスペディアでは多くの航空券で座席指定が可能ですが、一部の航空会社や特定の運賃タイプでは予約時に座席指定ができない場合があります。例えば、コードシェア便(共同運航便)や小規模な航空会社、特殊な格安運賃などでは、エクスペディア上で座席指定オプション自体が表示されないことがあります。

そうした場合でも慌てる必要はありません。航空券の予約自体は問題なく完了していますので、予約後に航空会社へ直接連絡して座席の希望を伝えましょう。具体的には、航空会社のカスタマーサービスに電話したり、公式サイトの予約管理ページから問い合わせを行います。エクスペディアの旅程表に記載されている予約番号(航空会社の予約コード)を伝えれば、航空会社側で座席指定を受け付けてくれることがあります。

また、チェックイン開始まで座席指定ができないケースもあります(特に一部の格安航空券)。その場合はオンラインチェックイン開始と同時に座席指定を試みるか、空港のチェックインカウンターで早めに申し出て希望の席を確保するようにしましょう。

LCC航空券の座席指定は有料オプション

格安航空会社(LCC)の航空券をエクスペディアで予約した場合、座席指定は有料オプション扱いであることがほとんどです。エクスペディアの予約時には座席指定項目自体が表示されなかったり、「指定なし」で進むケースが多いでしょう。しかしご安心ください。LCCでも後から座席指定は可能です。

方法としては、予約後に各LCCの公式サイトで座席指定(購入)を行います。例えばPeach(ピーチ)やJetstar(ジェットスター)、AirAsia(エアアジア)などの場合、エクスペディアで航空券を買った後にその航空会社の予約管理ページにアクセスし、有料座席指定の手続きをします。事前にエクスペディアの旅程表で予約番号や確認番号を確認しておき、それを使ってログインします。

各LCCのサイト上で空いている座席を選び、クレジットカード等で座席指定料金を支払えば、指定完了です。料金は航空会社や座席の種類(非常口席、足元広め席など)によって異なりますが、目安として500〜3000円程度かかることがあります。もちろん料金を払わずに座席指定せず、そのまま搭乗手続きをしても問題なく飛行機には乗れます。ただし、座席指定をしない場合は基本的にランダムな席が割り当てられ、同行者と離れ離れの席になる可能性が高まります。

「お金を払ってまで指定はいらないかな…」という場合以外は、LCCでも事前に座席を確保しておくのがおすすめです。特に友人や家族と並びで座りたいときは、有料でも指定した方が安心でしょう。

座席指定に追加料金がかかるケースもある

上記のLCC以外でも、追加料金が発生する座席指定は存在します。近年、フルサービスの大手航空会社でも格安のチケットクラス(いわゆるベーシックエコノミーやプロモ運賃など)では、事前の座席指定が有料になっているケースがあります。そのため、エクスペディアでそういった航空券を予約すると、座席指定オプションが表示されなかったり、表示されても「有料」となっていることがあります。

例えばヨーロッパ系の航空会社や北米系の航空会社では、安価なエコノミークラス運賃では事前座席指定が有料(出発24時間前までは選べず、有料で購入する必要がある等)といったポリシーが散見されます。エクスペディア自体は座席指定料金の支払い機能を持っていないため、このような場合は、エクスペディア上で座席指定ができず、航空会社サイトで支払い手続きをして座席を指定する必要があります。

事前座席指定を有料とするかどうかは航空会社ごと・チケットクラスごとに異なるため、予約時にエクスペディアのフライト詳細画面で「座席指定:可/不可」「有料/無料」の記載がないか確認しておくと良いでしょう。もし「座席指定:不可」や特に記載なしの場合は、公式サイトでの有料指定が必要なケースかもしれません。

エクスペディアでの座席指定は確約ではない

エクスペディア経由で座席を指定できた場合でも、その座席が絶対に確保されると保障されたわけではありません。そもそもエクスペディア上での座席指定は航空会社への「座席リクエスト(予約上の希望)」という位置づけです。そのため、特に「窓側希望」「通路側希望」といったざっくりとした指定の場合、実際の座席配置は航空会社の裁量に委ねられます。

たとえば、窓側希望を出していても直前になって窓側席が満席になってしまえば通路側や中央席に回される可能性もあります。座席番号まで指定していた場合は比較的反映されやすいですが、それでも100%安心とは言い切れません。

実際には指定通りの席になるケースがほとんどですが、「指定したはずの席と違う席になってしまうかも」という心づもりは持っておくと良いでしょう。特に繁忙期のフライトや機材変更が多い路線では、事前の座席指定はあくまで仮のものと捉えるくらいの余裕が必要です。

なお、エクスペディアの公式ヘルプでも「座席のリクエストは確約ではない」という旨が記載されています。つまり、エクスペディアから座席指定をしておけば安心!…とは言えず、最後は航空会社次第ということです。とはいえ可能性がある以上、座席指定できるならしておいた方がメリットは大きいですし、希望が通る確率もぐっと上がります。

注意:エクスペディアで座席指定をしても、それは「座席の希望を伝える」に過ぎず、必ずしもその座席に座れる保証はありません。最終的な座席割り当ては航空会社に委ねられる点を理解しておきましょう。

事前に指定した座席が変更される可能性にも注意

座席指定が完了して一安心…と思っていても、実は搭乗当日まで油断は禁物です。事前に指定していた座席が、何らかの事情で変更になってしまう場合もあるからです。

機材変更はその代表的な例でしょう。予約時と異なる型の飛行機が急遽投入された場合、座席配置が変わるため、事前指定した席番号が存在しなくなったり、他の席に振り替えられることがあります。これはこちらにはどうしようもない部分ですが、直前に予約記録を確認したり、オンラインチェックインを早めに行うことで、変更に気付きやすくなります。

また、航空会社の都合による再配置もありえます。例えば、ご家族連れや身体の不自由な方を隣席にまとめるために、航空会社が座席割り当てを調整することがあります。その際に一般乗客の事前指定が動かされてしまうケースもゼロではありません。

こういった事態は頻繁には起こりませんが、「絶対大丈夫」とは言い切れません。対策としては、オンラインチェックイン開始直後にチェックインを行い、座席が予定通りか確認することが有効です。もし変更されていても、早めであればオンライン上で再度空席を選び直せることも多いです。最悪、空港に着いた際にスタッフに相談すれば、可能な範囲で配慮してもらえる場合もあります。

複数人で旅行する場合は早めの座席指定がおすすめ

最後に、特に家族や友人同士など複数人で旅行する場合の座席指定についてです。複数名の予約では、放っておくと離れ離れの座席になってしまうリスクがあります。安い航空券では予約時に座席指定しない限り問答無用でバラバラの席になる、なんてことも珍しくありません。

そうならないためにも、予約と同時に座席指定まで完了させるのが理想です。エクスペディアで座席指定できる航空券なら、予約画面で忘れずに席を選んでおきましょう。また、もし誰かの都合で後から合流する等で別々に予約した場合でも、航空会社に連絡して「できれば隣同士の席にしてほしい」とリクエストすれば対応してもらえる可能性があります。

逆に、事前指定をしないで当日チェックインを迎えると、空いている席から自動で割り当てられてしまいます。この場合、一緒にチェックインしてもシステム上は空席優先で配置されるため、隣席が確保できる保証はありません。搭乗ゲートで他の乗客に交換をお願いする…なんて事態にならないよう、やはり事前の座席指定は「やっておいて損なし」と言えるでしょう。

エクスペディアの座席指定についてまとめ

エクスペディアで航空券を予約した際に「座席指定ができるのか」「どうすれば希望通りの席が取れるのか」と不安を感じる方は少なくありません。この記事では、エクスペディアでの座席指定の具体的な方法から、予約後の対応、LCCや一部航空会社で指定できない場合の対処法まで、あらゆるケースに対応できるよう網羅的に解説しました。

実際、座席指定の可否や手順は航空会社やチケットの種類によって大きく異なります。エクスペディア上で完結できる場合もあれば、公式サイトや電話を通じての手続きが必要なこともあります。また、指定が反映されない・変更されてしまうといった予期せぬ事態も起こり得るため、早めの確認と柔軟な対応が欠かせません。

特に初めての海外旅行やLCCの利用時には、座席指定に関する基礎知識を持っているかどうかで旅の快適さが大きく変わります。この記事の情報を踏まえて、事前にできる対策を講じておくことが、後悔のないフライト選びにつながります。

なお、公式の情報を押さえておくことも安心につながります。例えば、国土交通省が公開している「航空運送約款の概要」では、各航空会社の座席運用に関する基本ルールや旅客の権利について確認できます。詳しくは、国土交通省公式サイト(出典:国土交通省「航空運送約款の概要」)をご覧ください。

エクスペディアの座席指定は一見シンプルに見えて、実は多くの条件や注意点が存在します。この記事を読むことで、あなたの疑問がクリアになり、次の旅がよりスムーズで心地よいものになることを願っています。